北斎が紡ぐ平安のみやび—江戸に息づく王朝文学

墨田区 すみだ北斎美術館 TEL.03-6658-8936

開催期間:2024年9月18日(土)~11月24日(日)

江戸時代には、平安時代の研究や古典の教育、出版の隆盛、書物流通などの背景から、宮廷の風俗や文学の絵画化が盛んになった。葛飾北斎(1760〜1849)や門人たちも、紫式部などの人物や都の暮らしをイメージし、『源氏物語』『伊勢物語』のような王朝文学を絵画化した作品を多数描いている。また、着物や調度に王朝文学ゆかりの意匠を取り入れた作品も描いている。今展では、北斎らが抱いた平安時代のイメージ、王朝文学の世界観と、その広がりについて紹介する。