動き出す！絵画 ペール北山の夢モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち

和歌山市生まれの北山清太郎（1888〜1945）の近代美術の発展への貢献を紹介する初めての展観。美術雑誌『現代の洋画』を出版して、西欧の美術を盛んに紹介するとともに、岸田劉生や木村荘八ら、若い洋画家たちの活動を、展覧会の開催やカタログの出版などを通して支援した。パリでゴッホら多くの若い画家たちを支援した画材商のペール・タンギー（タンギー親爺）になぞらえて画家たちから「ペール北山」と呼ばれていたという。今展では、この北山の活動を手がかりに、大正期の画壇の動向を紹介する。北山は、1916年に美術に関する事業から離れ、1917年に日本初のアニメーション映画を手がけた3人の内のひとりとなった。