信濃橋洋画研究所—大阪にひとつ美術の花が咲く—

芦屋市 芦屋市立美術博物館 TEL.0797-38-5432

開催期間:2024年6月22日(土)~8月25日(日)

大正末から昭和初期にかけて、大阪が面積・人口ともに日本一の近代都市となった大大阪時代。その最中の1924年、前年に揃って二科会員となった気鋭の洋画家、小出楢重(1887〜1931)、黒田十太郞(1887〜1970)、鍋井克之(1888〜1969)、国枝金三(1886〜1943)が、東京や京都に比べて芸術の実らない地とされていた大阪で、洋画家を志す者の指導を目的に「信濃橋洋画研究所」を開設した。研究所での講習は、デッサンや油絵などの実技と、美術史や解剖学といった講義によって構成され、1944年に閉鎖されるまでの約20年間に多くの才能が輩出。小出楢重が晩年を過ごし、研究生も集った芦屋の地で、研究所創立から100周年を記念して開催する今展では、信濃橋に集った画家たちの作品を一堂に展観するとともに、研究所での指導と花開いた成果を紹介する。