二つの頂—宋磁と清朝官窯静嘉堂@丸の内 開館1周年記念

千代田区 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2023年10月7日(土)~12月17日(日)

陶芸技術の粋を極めた中国陶磁の8,000年を超える悠久の歴史の上で、宋代(960〜1279)の陶磁器と清朝(1616〜1912)の官窯磁器は、二つの頂点といえる。商工業や各種技術が発達した宋代の中国では、各地で青磁や白磁、黒釉など多種多様で洗練された陶磁器が生み出され、後世「宋磁」と称えられ「古典」として現代にまで影響を与え続けている。また、最後の王朝となった清朝では、磁器の都・景徳鎮に宮廷用の陶磁器を焼造する政府直営の工房=官窯が設置され、最高の技術と材料をもって皇帝のための究極ともいうべき作品が作られた。静嘉堂文庫の創設者、三菱第2代社長・岩﨑彌之助(1851〜1908)と、子の第4代社長・岩﨑小彌太(1879〜1945)が蒐集した世界有数の質を誇る中国陶磁コレクションより、宋磁の名品36件、清朝官窯陶磁の優品54件を一堂に公開(会期中一部展示替あり)。