丸木位里・俊—《原爆の図》をよむ

広島市 広島市現代美術館 TEL.082-264-1121

開催期間:2018年9月8日(土)~11月25日(日)

1941年に結婚した日本画家・丸木位里(まるき・いり、1901〜1995、広島出身)と洋画家の俊(とし、赤松俊子、1912〜2000、北海道出身)は、1945年8月に原爆投下後の広島を訪れると、自らの体験と家族などから聞いた話をもとに《原爆の図》初期3部作である《第1部 幽霊》《第2部 火》《第3部 水》を制作。これらは占領下の報道規制が敷かれた1950年代初頭に日本全国を巡回し、人々に被爆の惨状を伝えたことで反核反戦の象徴となっていった。今展では、《原爆の図》の需要が高まる全国巡回展中につくられた初期3部作の「再制作版」との比較展示を行い、ふたりそれぞれがこれらの作品の前後に単独で制作した作品もあわせて紹介。絵画的表現の試みを読み解く。