中村直人モニュメンタル/オリエンタル

目黒区 目黒区美術館 TEL.03-3714-1201

開催期間:2023年7月15日(土)~9月3日(日)

長野県神川村(現・上田市)生まれの中村直人(なかむら・なおんど、1905〜81)は、同地で農民美術練習所を開講した山本鼎(1882〜1946)と同練習所第1回生の長兄・中村實(1894〜1972)の勧めにより彫刻家となり、院展内で同人に推挙されるまでにいたった。しかし、従軍作家を経た戦後、糾弾される立場となり、藤田嗣治(1886〜1968)の勧めを受けて、1952年、パリに移住。グアッシュ(不透明水彩絵具)による絵画作品で好評を博するようになった。1964年に帰国。1965年に二科会会員に招待され、彫刻、絵画、版画など数多くの作品を発表。1974年、目黒区に転居、アトリエを構えて制作を続けた。今展では、生涯の作品・資料をはじめ、直人に影響を与えた諸作家の作品も併せて展示。戦時中に制作された記念碑的(モニュメンタル)な彫刻作品や、ヨーロッパで人気を得たオリエンタリズムあふれる絵画を通して、中村直人の異色の生涯を紹介する。

サントミューゼ上田市立美術館 2023年4月15日(土)〜6月11日(日)(終了)