豊橋市 豊橋市美術博物館 TEL.0532-51-2882
開催期間:2025年2月22日(土)~3月30日(日)

豊橋出身の画家・中村正義(1924〜77)は、日展画家として前途を嘱望されながら、会員に推挙された1961年に師・中村岳陵(1890〜1969)のもとを離れ、日展を脱退。以後、旧態依然とした日本画壇に反逆し、「日本画」の概念をくつがえすような表現を行い、特異な存在とみなされてきた。しかし、その活動は孤絶したものではなく、同時代の画家たちと深くつながり、周囲を巻き込んで美術界に波乱を巻き起こし、問題提起をつづけた。生誕100年を記念する今展では、代表作により画業を概観するのに加え、交友関係にあった片岡珠子(1905〜2008)や横山操(1920〜73)をはじめとする作家たちの作品もあわせて紹介。映画や舞台美術、住宅や写楽研究など正義の関わった多様な活動にも焦点をあてる。