上村松篁展「美の構成」に触れる

奈良市 松伯美術館 TEL.0742-41-6666

開催期間:2021年11月2日(火)~2022年2月6日(日)

日本画家・上村松園(1875〜1949)の長男として京都に生まれた上村松篁(1902〜2001)は、幼少期からの精緻な観察力と伝統的な円山四条派の写生を軸に、近代的な構成を持つ洗練された花鳥画のスタイルを確立した。松篁が50年間胸の中で温めていたというモチーフ、火炎木と印度孔雀とスコールを描いた70歳時の代表作《燦雨》(1972年)の本画をはじめ、その制作過程を知ることのできる素描や下絵をあわせて展示し、松篁芸術の「美の構成」に迫る。