和歌山市 和歌山県立近代美術館 TEL.073-436-8690
開催期間:2026年2月14日(土)~5月6日(水・祝)
1851年に圧倒的な工業力を世界に示すためにロンドンで誕生した国際博覧会(万博)は、参加国が自国の文化や高い技術力を発信する一大催事として今日まで世界各地で行われてきたが、同時に、植民地問題、民族問題、環境問題など国際社会が抱えるさまざまな矛盾と葛藤を内包してきた。万博の変遷は、西洋近代主義のグローバル化の光の軌跡であると同時に、2つの世界大戦に象徴される文明の影と不可分の歴史でもある。今展は、創造と解体をくりかえす万博の特異な祝祭空間について2部構成でふりかえる。第1部「万博と日本 グローバリズムの光と影」では、株式会社乃村工藝社の博覧会コレクションを中心に、19世紀の初期万博から1970年大阪万博開催までの歴史や会場空間の変遷をたどり、その意味を探る。第2部「メタボリズムと共生 黒川紀章のEXPO'70を中心に」では1970年大阪万博において「メタボリズム(新陳代謝)」という建築理念をキーワードに複数のパヴィリオン設計に関わり、1990年代に和歌山県立近代美術館の設計を手がけることになる建築家・黒川紀章の仕事を、2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にも連なるその先見性と合わせて紹介。
