ロバート・キャパ　戦争

20世紀が生んだ偉大な写真家のひとりであり、「カメラの詩人」あるいは「時代の証言者」とも言われているロバート・キャパ（本名：アンドレ・フリーマン、1913〜54）。1930年代ヨーロッパの政治的混乱、スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦（戦時下のイギリス、北アフリカ、イタリア上陸、ノルマンディー上陸、パリ解放、ドイツ降伏）などの戦闘現場に立会い、現在もひとびとに訴えかける確かな記録として命がけの取材写真を数多く残し、1954年、インドシナ戦争を取材中に地雷に触れてその生涯を閉じた。戦後80年を迎えるにあたり、東京都富士美術館が所蔵する約1,000点のキャパのコレクションから“戦争”に焦点をあてた作品約140点を厳選して紹介する。