ルート・ブリュック 蝶の軌跡

フィンランドを代表するアーティスト、ルート・ブリュック（1916〜1999）は、1942年より名窯アラビア製陶所・美術部門に在籍。版画の技法を応用して独自の釉薬や型の技術を開発した。60年代からタイルピースを組み合わせた抽象的で立体的な作品へと移行し、市庁舎、銀行、大統領邸などの大型レリーフ作品を制作している。約200点のセラミックやテキスタイル、釉薬見本などの資料により、その多彩な仕事を紹介する日本初の回顧展。ブリュックの長女、現代アーティストのマーリア・ヴィルカラ（1954〜）が、ブリュックの遺した膨大なタイルピースを分析して制作したインスタレーション《心のモザイク—ルート・ブリュック、旅のかけら》を特別展示する。新潟会場では、グラフィックデザイナー亀倉雄策（1915〜1997）がかつてコレクションしたブリュック作品や北欧の工芸品も特別展示。【公式ウェブサイト】