ル・コルビュジエ——諸芸術の綜合 1930-1965

建築家ル・コルビュジエ（1887〜1965）は、視覚芸術の他の分野においても革新をもたらし、建築の指揮のもとで絵画や彫刻をつなぐ試みを「諸芸術の綜合」と言い表した。ル・コルビュジエ財団の協力のもと開催される今展では、1930年代以降にル・コルビュジエが手がけた絵画、彫刻、素描、タペストリーを展示し、さらに彼が求め続けた新しい技術の芸術的利用にも着目。ゲスト･キュレイターにドイツ人美術史家ロバート・ヴォイチュツケを迎え、伝統的な枠組みをはるかに超えたル・コルビュジエの円熟期の芸術観を明らかにする。