モダン美人誕生—岡田三郎助と近代のよそおい

西洋文化が流入しはじめた明治から大正・昭和を通じて、現在にいたる「美人」のイメージはいつ、どのように作られていったのか。今展では、生誕150年を迎える洋画家の岡田三郎助（1869〜1939）が、美人写真コンテストや百貨店のイメージ戦略、雑誌の表紙などを通じて新しい美人像の創出に関わったことに注目。岡田の絵画とそれに描かれた染織史料の展示をはじめ、同時代の絵画約40点、化粧道具類約100点、着物約10点、ジュエリー約20点に、ポスター・雑誌・写真などを加えた約200点を、一部展示替えを行ないながら紹介し、「モダン美人」の原点を探る。