ムルロ工房と20世紀の巨匠たちパリが愛したリトグラフ

松江市 島根県立美術館 TEL.0852-55-4700

開催期間:2015年7月29日(水)~9月10日(木)

アンリ・マティス『シャルル・ドルレアン詩集』より、1950年刊、神奈川県立近代美術館(山口蓬春文庫)

パリの一角でシャンパンのラベルや広告を制作する印刷所として出発したフェルナン・ムルロ(1895〜1988)とその兄によるムルロ工房は、1930年にルーヴル美術館で開催された「ドラクロワ回顧展」のポスターが注目を集めたことをきっかけに芸術的リトグラフ工房へと発展。1930年代にはマティスが、第二次大戦後にはピカソ、シャガール、ミロ、コクトーらが工房を訪れ、職人との協同作業によって、リトグラフの創造の可能性を追求した。芸術家たちの版画作品をはじめ、雑誌・書籍・カタログ、ポスターなど幅広い分野で活躍した工房の仕事を、プレス機や道具類、映像資料も交えて紹介する。

北九州市立美術館 分館 2015年9月19日(土)〜11月3日(火・祝)