マリー・ローランサン—時代をうつす眼

中央区 アーティゾン美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2023年12月9日(土)~2024年3月3日(日)

マリー・ローランサン(1883〜1956)は、パリのアカデミー・アンベールで学び、キュビスムの画家として活動を始めた。第一次世界大戦が始まった1914年にドイツ人男爵と結婚したため亡命生活を余儀なくされたが、戦後の1920年に離婚してパリに戻り、第二次世界大戦中も含め、生涯ほとんどパリで制作を続けた。マティス、ドラン、ピカソ、ブラックらに影響を受けたと語っているが、彼らの様式を模倣することなく、パステルカラーの独自の画風を確立。今展では、石橋財団コレクションの所蔵作品35点に加え、マリー・ローランサン美術館をはじめとする国内14か所の美術館の所蔵作品約50点、国外4か所の美術館の所蔵作品4点の合計約90点(内、ローランサンの作品約40点、挿絵本等の資料約25点、ローランサンと同時代に活躍した画家たちの作品約25点)を展示。ローランサンの画業を、キュビスム、文学、人物画、舞台芸術など複数のテーマから、関連する画家たちの作品と比較しつつ紹介する。