ベルギー奇想の系譜ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで

現在のベルギー・フランドル地方とその周辺地域で、15〜16世紀にかけて、ヒエロニムス・ボスやピーテル・ブリューゲル、あるいは彼らの工房によって、悪魔や怪物など空想上のものを写実的に描いた幻想絵画が描かれた。19世紀後半に入ると、フェリシアン・ロップス、フェルナン・クノップフ、ジェームズ・アンソールらによる象徴主義の作品が生み出され、20世紀のポール・デルヴォー、ルネ・マグリット、現代のヤン・ファーブルらへと流れが続いている。国内外の美術館が所蔵する総勢30名の作家による作品約130点により、500年にわたる「奇想」の系譜をたどる。