プラド美術館展—スペイン宮廷　美への情熱

ヨーロッパを代表する美術館のひとつであるプラド美術館を訪れた人は、大作の数々に目を奪われたことだろう。今展は、2013年にプラド美術館で企画展示され、好評を得てバルセロナでも展示された小さなサイズの作品を集めた展観を、三菱一号館美術館のために再構成したもの。真筆は20点程度といわれるヒエロニムス・ボス《愚者の石の除去》（1500-10年頃、油彩、板絵）が初来日するのをはじめ、エル・グレコ、ベラスケスらの弟子や助手の手が入っていないといわれる作品を公開。作品保護のため輸送と公開が厳しく制限されている板絵35点、銅絵15点を含む約100点を展示する。