ディン・Q・レ展:明日への記憶

広島市 広島市現代美術館 TEL.082-264-1121

開催期間:2016年3月19日(土)~5月15日(日)

世界で最も活躍するベトナム人アーティスト、ディン・Q・レ(1968〜)のアジア初となった同名の大規模個展(2015年7月〜12月、森美術館(東京))を再構成。
カンボジアとの国境に近いハーティエンに生まれ、1975年のベトナム戦争終結後、ポル・ポト派の侵攻から逃れるため1年近くボートピープル難民となった後、1978年に家族とともにアメリカに移住した。カリフォルニアとニューヨークで写真とメディアアートを学んだ後、写真を裁断してゴザのように編む「フォト・ウィービング」シリーズ(1989年〜)で注目を集め、映像インスタレーション作品《農民とヘリコプター》(2006年)は国際舞台への出世作となった。現在は、ホーチミンを拠点に活動しているが、ベトナム国内ではまだ自由な発表は困難だという。綿密な取材とインタビューにより捉えた市井の人々の記憶をさまざまな形で表現し、私たちの過去と現在、そして未来について考えるディン・Q・レの初期から最新の映像インスタレーションまで代表作を展示。