釧路市 北海道立釧路芸術館 TEL.0154-23-2381
開催期間:2025年11月1日(土)~12月14日(日)
日本の先住民族として主に日本国内に暮らすアイヌ民族は、20世紀半ばまで北海道、樺太、千島列島を主な生活圏としていた。樹木、動物の骨、角、牙、魚皮や貝などの身近な自然素材から生活用具や儀礼具を作り出したほか、周辺の民族から布や糸、金属、ガラス玉などを入手し、服飾や木工芸に彩りのある文様ときらめく装飾を施してきた。今展は、彩りと輝きをキーワードに、アイヌの豊かな色彩感覚と美意識に注目し、衣服やゴザ、刺繍を施した千島アイヌの帯、ガラス玉に鈴を連ねた樺太アイヌの首飾り、木に金属や鹿角で加飾した儀礼用太刀、儀礼用矢筒、煙草入れのほか、儀礼などに使用した漆器などを展観。あわせて釧路生まれのアイヌ文様刺繍家、チカップ美恵子(1948〜2010)の刺繍作品や、現在活躍中の作家の作品も紹介する。
