よそおいの美学

名古屋市 徳川美術館 TEL.052-935-6262

開催期間:2023年6月3日(土)~7月17日(月・祝)

江戸時代の武家社会では、身分や年齢、季節や儀礼などによる細かな決まりごとの中でよそおうことが求められた。男性は儀礼など最もフォーマルな場面では公家の伝統的な装束を身につける一方、日常のカジュアルな場面で着用する羽織や刀剣の拵(こしらえ)、また火事装束や陣中着などに武家ならではの粋を凝らした。女性は生地や模様によって格の異なる着物を使い分け、華麗な筥迫(はこせこ)を身近に置き、化粧によって美を体現した。尾張徳川家で誂えられた衣服や装身具などを紹介しつつ、それぞれの作品に込められた「よそおい」にかける武家の美学を探る。美術品の真贋や価値を評価する「鑑定」の対象となった作品と折紙・極札・箱書といった鑑定書を展示する「極める!江戸の鑑定」を同時開催。