みやこの舞楽—舞楽面と舞楽図でたどる芸能の美—

奈良市 大和文華館 TEL.0742-45-0544

開催期間:2025年10月4日(土)~11月9日(日)

舞楽は奈良時代より宮中の諸行事や寺社の法会・祭礼において奏された日本で最も長い歴史をもつ芸能。中世以降、舞楽の発展を中心的に主導していた「三方楽所」と称される、大内(宮中)・南都(興福寺)・天王寺(四天王寺)の舞楽演奏組織やその楽人は、宮中のみならず天野社や嚴島神社をはじめ、近世には江戸や日光へと楽人を派遣し、舞楽継承に大きな役割を果たしてきた。今展では、こうした舞楽の発展を、舞楽を描いた《聖徳太子絵伝 第五・六幅》(鎌倉時代、1323(元享3)年、大阪・四天王寺蔵)、《桑実寺縁起絵巻》(室町時代、1532(天文元)年、滋賀・桑実寺蔵)などの舞楽図や、平安時代から江戸時代までの舞楽面など、重要文化財を多数含む69件の出陳品によって紹介。京都・奈良・大阪を中心に育まれた豊かな芸能文化の精華に触れる。