みちのくの仏像

台東区 東京国立博物館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2015年1月14日(水)~4月5日(日)

東京国立博物館で、東北の仏像に的を絞って展示する初の展観。東北の三大薬師が一堂に会するのも初めてとなる。岩手・黒石寺(こくせきじ)の重要文化財《薬師如来坐像》は、内部に制作年と考えられる貞観4年(862)と記されており、記年銘がある木造では日本最古の像。東日本大震災と同じ規模だったといわれる869年の貞観地震も経験していることになる。福島・勝常寺(しょうじょうじ)の《薬師如来坐像》は、彫刻分野では東北初の国宝で、東京では2000年の「日本国宝展」以来の公開。宮城・双林寺(そうりんじ)の重要文化財《薬師如来坐像》は、東日本大震災の余震(4月7日)で脇侍のように祀られている重要文化財《二天立像》のうちの持国天像が倒れかかり、両像とも損傷したが、修復を経て出品された。東北6県を代表する仏像全19件を展観。