ほとけに随侍（ずいじ）するもの

脇侍（きょうじ）や眷属（けんぞく、部下・仲間）など、主尊に随侍するものをテーマとした展観。まず観音が衆生を導くための33の姿に変化した応現身（おうげんしん）の像として、いずれも福島県会津の寺に伝来した《梵王身（ぼんのうしん）像》（法用寺旧蔵、半蔵門ミュージアム蔵）と、早稲田大学會津八一記念博物館所蔵（如法寺旧蔵）の6軀を紹介。脇侍や眷属を描く例としては、《准胝観音（じゅんでいかんのん）像》や《倶利伽羅（くりから）不動明王像》、《弁才天十五童子像》や《青面（しょうめん）金剛像》などを展示。また、仏涅槃図などの中には、ほとけに従う一員としての、さまざまな動物の姿も見出すことができる。