渋川市 原美術館ARC TEL.0279-24-6585
開催期間:2025年3月15日(土)~7月6日(日)

展示室だけではなく、屋外作品や自然環境を含めた原美術館ARC全体を、詩や音楽のような時間芸術として鑑賞する展覧会。ギャラリーAの第1期(〜5月11日まで)には、特別企画としてジャネット・カーディフ(1957〜)の初期代表作で、2001年の発表以来、世界各地で展示されているサウンドインスタレーション「40声のモテット」を、人工照明を用いず、天窓からの自然光の下で展示。トマス・タリス(16世紀イングランド王国の作曲家、王室礼拝堂オルガン奏者)作の40声の楽曲を再構成したこの作品は、楕円形に立ち並ぶ40台のスピーカーの一台一台から一人一人の声が聞こえ、徐々に声が重なり合い臨場感にあふれた場へと変化していくもの。ギャラリーBとCには、収蔵作品のソフィ・カル(1953〜)の「限局性激痛」(1999年)を展示。ギャラリーAの第2期(5月16日〜7月6日)は、李禹煥(リ・ウファン,1936〜)が原美術館での個展(1991年)のために制作した大作の三連画「風と共に」や山本糾(やまもと・ただす、1950〜)の「落下する水」シリーズなど、時間の流れを伴う作品群を展示する。