いわて・戦後美術の精華展

戦後間もない1948年に全国に先駆けて誕生した岩手県立美術工芸学校は、美術史家・美術評論家の森口多里（1892〜1984）を校長に、中央で活躍していた洋画家の深沢省三（1899〜1992）・紅子（1903〜1993）夫妻、彫刻家の舟越保武（1912〜2002）ら地元出身の美術家が指導にあたり、多くの画家や彫刻家を輩出。その精神は発展的に岩手大学の特設美術科開設へと受け継がれ、全国から多くの学生が岩手に集った。1960年代の「集団N39」の先鋭的な活動や、個展を中心に独自の世界を展開した百瀬寿（1944〜）をはじめとする岩手の美術界を支え続けた個性的な画家や彫刻家とその作品を紹介する。