あの世の探検—地獄の十王勢ぞろい—

静嘉堂文庫美術館の所蔵品の核の一つである仏教美術の中で、1999年の『仏教の美術』展で初公開して以来、揃って展観する機会のなかった《十王図・二使者図》（中国・元〜明時代）と、一具として伝来してきた《地蔵菩薩十王図》（高麗時代）の全13幅を丸の内の新しい展示室で一堂に展観。あわせて、近年修復を終えた日本、中国の仏教絵画などを修理後初公開するほか、円山応挙筆《江口君図》（1794年）を、重要文化財《普賢菩薩像》（鎌倉時代、13世紀）などとともに展示することで、《江口君図》の謎に迫る。