〈未醒〉時代の小杉放菴新発見《降魔(習作)》初公開

日光市 小杉放菴記念日光美術館 TEL.0288-50-1200

開催期間:2020年10月31日(土)~12月20日(日)

1923年頃に〈放庵〉、1933年末に〈放菴〉へと雅号を変えた小杉放菴(1881〜1964)が、1901年に自ら雅号〈未醒(みせい)〉を名乗り、本格的に画家としての活動を始めた。〈放庵〉に変えてから5年間ほど〈放庵未醒〉と署名していた時期も含め、画壇での地位を確立した20歳から47歳までにあたる1901〜1928年の作品に注目する22年ぶりの展観。近年発見され、2019年度に日光市が購入し、今展で収蔵後初公開となる油彩画《降魔(習作)》は、1907年の東京勧業博覧会に出品された油彩画の習作と考えられ、出品作自体は所在不明となっているため、未醒時代初期の作風を知ることができる貴重なもの。約70点の〈未醒〉時代作品により、小杉の初期から壮年期までの画業をたどる。