黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部—美濃の茶陶

港区 サントリー美術館 TEL.03-3479-8600 

開催期間:2019年9月4日(水)~11月10日(日)

茶の湯のためのやきもの「茶陶」が日本各地の窯で創造された桃山時代、美濃(みの、現在の岐阜県東濃地域)では、力強い姿、色彩、斬新な意匠をもつ「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」が大量に焼かれ、流行した。1930年、陶芸家・荒川豊蔵(1894〜1985)が、岐阜県可児市久々利大萱の古窯跡から古志野の陶片を発見したことから、それまで瀬戸(愛知県)で焼かれたと考えられていた美濃焼が注目されるようになり、近代数寄者、陶芸家、古陶磁研究家らの蒐集、研究が始まる。「第一章 美濃における茶陶創造」では、桃山時代の美濃焼の造形の魅力を紹介。「第二章 昭和の美濃焼復興」では、荒川豊蔵と加藤唐九郎(1897〜1985)の代表的作品と、森川如春庵(1887〜1980)をはじめとする近代数寄者旧蔵の名品を展示する。