高橋由一から黒田清輝へ明治洋画壇の世代交代劇

宇都宮市 栃木県立美術館 TEL.028-621-3566

開催期間:2024年4月20日(土)~6月16日(日)

明治初期の洋画壇を切り開き「近代洋画の父」とも呼ばれる高橋由一(1828〜94)が没した前年の1893(明治26)年、フランスで洋画を学んだ黒田清輝(1866〜1924)が帰国し、「外光派」と呼ばれる新しい洋画をもたらした。日本の洋画界に大きな影響を与えた二人は、ちょうど入れ替わるように交代劇を演じたことになる。今展では、来日した外国人に油絵を学び「旧派」や「脂派」と呼ばれる画派となった高橋由一の世代と、印象派や象徴主義の時代を迎えた欧米で油絵を学び「新派」や「外光派」、「紫派」と呼ばれた黒田清輝の世代が活躍したそれぞれの時代を比較しながら、明治洋画壇で起きた世代交代劇を検証する。