金魚絵師 深堀隆介展｜平成しんちう屋

名古屋市生まれの深堀隆介（1973〜）は、1995年愛知県立芸術大学を卒業し、名古屋のディスプレイ会社にデザイナーとして就職したが、1999年に退職して創作活動を開始。金魚の美しさに気づいて生み出された極めて独創的な深掘の技法は、器の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵具で金魚を少しずつ部分的に描き、さらにその上から樹脂を重ねる作業を繰り返し、まるで生きているかのような金魚が表現されるというもの。平面と立体の境界に揺さぶりをかけるものとして、世界的に高い評価を受けている。初期の立体作品から初公開となる新作インスタレーション《平成しんちう屋》まで約200点によりその世界を紹介する初の本格的な個展。