金閣・銀閣 相国寺展

札幌市 北海道立近代美術館 TEL.011-644-6882

開催期間:2025年7月19日(土)~9月7日(日)

京都御所の北側に位置する相国寺(しょうこくじ)は、室町幕府三代将軍・足利義満(1358〜1408)が1382(永徳2)年に発願し、夢窓疎石(むそう・そせき、1275〜1351)を勧請開山に迎え、高弟の春屋妙葩(しゅんおく・みょうは、1311〜88)を実質開山として創建された。金閣寺(鹿苑寺)、銀閣寺(慈照寺)を擁する臨済宗相国寺派の大本山。室町時代を通じ、将軍家と深いつながりをもち、禅宗とともに中国の水墨画や茶の湯を取り入れ、室町文化の隆盛を牽引した。さらに数百年にわたり京都の歴史を見守り続けた寺院には、各時代の名作が伝来している。今展では、足利将軍コレクション「東山御物(ひがしやまごもつ)」の唐物茶器をはじめ、室町から江戸時代の仏教美術、伊藤若冲や円山応挙、長沢芦雪らの江戸絵画など約70点を紹介。若冲の重要文化財《鹿苑寺大書院障壁画 一之間 葡萄小禽図床貼付》など、北海道内初公開の寺宝も多数展覧する。