遠州・不昧と大名家の茶

大阪市 中之島香雪美術館 TEL.06-6210-3766

開催期間:2021年4月3日(土)~6月13日(日)

桃山時代に「佗び茶」を完成させた千利休(1522〜1591)が没した後、徳川将軍家の茶道指南役として茶の湯の世界をリードした大名茶人・古田織部(ふるた・おりべ、1543〜1615)は、利休の好みとは異なる歪みを伴う力強い造形の茶道具を好んだ。織部没後は、その弟子であるやはり大名茶人の小堀遠州(こぼり・えんしゅう、1579〜1647)が茶の湯の世界を牽引したが、織部とは異なる端正で洗練された造形の茶道具を好んでいる。839点におよぶ所蔵品台帳『雲州蔵帳』を編纂した出雲松江藩主の松平不昧(まつだいら・ふまい、1751〜1818)にいたるまでの、こうした「大名茶」から生まれた茶道具の数々を、香雪美術館の所蔵品より約70点紹介。