練馬区 ちひろ美術館・東京 TEL.03-3995-0612 TEL.03-3995-3001(テレホンガイド)
開催期間:2025年10月31日(金)~2026年2月1日(日)
行司千絵・著『装いの翼 おしゃれと表現と——いわさきちひろ、茨木のり子、岡上淑子』(岩波書店、2025年9月刊)を起点として、「装い」をテーマに3人の女性作家の素顔に迫る。自身の幼少期の思い出を重ねて子どもをテーマに描いた画家・いわさきちひろ(1918〜74)が手作りした子どもの服や、お気に入りのブティックであつらえた自身のコートやスーツを紹介。詩人の茨木のり子(1926〜2006)は、プロ顔負けの料理をつくり、住まいを洒脱に整え、ブランドの洋服を着こなすと同時に、自宅のミシンを使って洋服作りを研究し、装うことを楽しんだ。1950年から56年までの約7年の間に約140点の独自のコラージュ作品を制作し、2000年以降現在に至るまで国内外で再評価されている岡上淑子(1928〜)は、作品とともに言葉や書簡も展示。3人が青春時代に体験した戦争と、敗戦後に彼女たちが求めた美と自由の軌跡をたどる。
