蔵出し蒔絵コレクション

港区 根津美術館 TEL.03-3400-2536

開催期間:2022年9月10日(土)~10月16日(日)

根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(1860〜1940)がコレクターとして一躍脚光を浴びるきっかけとなったのは、足利義政、松花堂昭乗が愛用したと伝えられる名品《花白河蒔絵硯箱》(重要文化財、室町時代、15世紀)の購入だった。1906(明治39)年11月、大阪の豪商・平瀬家の売立にかけられた同作を、当時としては破格の高値で落札。その後もとくに晩年、根津美術館の蒔絵コレクションを代表する優品の購入が続いた。今展は、嘉一郎が蒐集した蒔絵作品の粋を初めてまとめて紹介する。重要文化財4件を含む文房具、仏具、香道具、飲食器、装身具などバラエティに富んだ約70件。