豊田市 豊田市民芸館 TEL.0565-45-4158
開催期間:2025年6月28日(土)~9月21日(日)

布の織り上がりを思い浮かべ、糸の段階で染め分けてから織り成していく絣(かすり)は、インドを源流とし、シルクロードを経てヨーロッパや中国にまで及んだが、その貴重な裂は多くの人の目に触れることはなく、技法も伝わらなかった。しかし、インドからインドネシア、フィリピンなどへ伝播した絣は、14世紀から15世紀にかけての東南アジアとの交流を通して琉球(沖縄)へと伝わり、17世紀に薩摩を経由して日本各地へ伝わると、木綿と藍染めで構成された絣へと発展していった。今展では、世界の絣と、琉球王朝時代に織られた沖縄の手縞、ジャパンブルーと形容される藍染めによる日本の絣を、その伝播ルートである海のシルクロード「絣の道」とともに紹介する。写真家・藤本巧(1949〜)により約40年に記録された写真紀行「絣の道 インド、インドネシア、そして沖縄」も開催する。
鈴木繁男 手と眼の創作 2025年10月11日(土)〜2026年1月12日(月・祝)