石川直樹 この星の光の地図を写す

22歳で北極点から南極点までを人力（主に自転車とスキー）により踏破、23歳で世界七大陸最高峰の登頂に成功し、その後も辺境から都市まで世界各地を旅しながら人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自の作品を発表している写真家・石川直樹（1977〜）の初の大規模個展で、巡回展の最終会場となる。初期から現在にいたるまでの活動を、初公開の未発表作を交えて総合的に紹介。作品と共に、そのプロジェクトに関する石川の思考が表れた文章をパネルで紹介する他、遠征で使用した装備や旅先で入手した民芸品、愛読書を陳列した本棚などを展示した「石川直樹の部屋」も興味深い。写真集「この星の光の地図を写す」（リトルモア刊、2019年1月29日(火)全国発売）を先行発売している。