足利市 足利市立美術館 TEL.0284-43-3131
開催期間:2015年10月10日(土)~12月20日(日)
幕末から明治にかけて南画家として活躍した田﨑草雲(1815〜1898)は、谷文晁門下で学ぶ一方で、大和絵、狩野派、琳派、中国画などを幅広く研究し、花鳥・人物・山水図いずれにも習熟した「たけた絵師」だった。60歳半ばからは、足利の白石山房(足利公園内・草雲美術館所在)に暮らして画業に専念し、内国絵画共進会で受賞、パリやシカゴなどの万国博覧会にも出陳し、78歳で第1回の帝室技芸員に推挙されている。今展では、草雲美術館と足利市立美術館の2会場で、草雲17歳から83歳の作品まで、関連資料も含め約200点を展示。南蘋派風の花鳥画や光琳を引用した《松島図屏風》など幅広い画風の作品も紹介する。