煌めく布—金更紗と金糸織—

日本画家・平山郁夫（1930〜2009）がライフワークとして取り組んだシルクロードへの取材の旅に同行していた夫人の平山美知子（現・平山郁夫シルクロード美術館館長）が中心となって収集してきた、インド・インドネシアの金更紗（きんさらさ）・金糸織（きんしおり）シリーズを紹介。布の上に金銀の箔や泥、截金を施した金更紗や、金糸を織り込んだ金糸織は、王侯の衣装や儀式のための聖なる布、高価な交易品として珍重されてきた。日本でも茶道具の仕覆（茶入などを入れる袋）や掛軸の表装の素材として愛好されている。金更紗29点、金糸織9点、ミラー刺繍6点に参考資料を加えた63点を展示。
アフガニスタン流出文化財が同政府に返還されるのを記念し、アフガニスタンにおける平山郁夫の軌跡をたどる「緊急企画　流出文化財返還記念　アフガニスタンと平山郁夫」を同時開催している。