柚木沙弥郎の100年—創造の軌跡—

染色家・柚木沙弥郎（1922〜）は、100歳を迎える現在まで「布」から「作品」へと自由な飛躍を遂げ、幅広い分野で創作を続け、海外でも高い評価を得ている。その一方、1950年に女子美術大学工芸科専任講師に就任して以降、同大学教授、学長（〜1991年）を務めた。今展は、柚木自身の「創作」に加え、“女子美工芸”で展開された「教育」にも焦点を当て、「注染（ちゅうせん）」や「型紙防染」という技法や、こだわり続けた素材についても紹介する。