東アジア仏教への扉開館90周年記念

横浜市 神奈川県立金沢文庫 TEL.045-701-9069

開催期間:2020年12月4日(金)~2021年1月11日(月・祝)(会期変更)

金沢文庫は、北条氏の一族である金沢北条氏の北条実時(1224〜1276)が武蔵国金沢(現・横浜市金沢区)の邸宅内に造った武家の文庫で、蔵書の内容は政治・文学・歴史など多岐にわたり、その後三代にわたって受け継がれて蔵書の充実がはかられた。金沢北条氏は、1333年、鎌倉幕府滅亡と運命をともにしたが、文庫は隣接する菩提寺の称名寺によって管理されてきた。現在の金沢文庫は1930年に神奈川県の施設として復興したもので、1990年から装いも新たに中世の歴史博物館として活動を行っている。今展では、東アジア地域における仏教の展開を一望できる資料として、歴史・政治・文学・宗教などに関する書籍「称名寺聖教」(国宝)約16,000冊、中国宋代の木版印刷の集大成ともいえる「宋版一切経」(重要文化財)や、彫刻、絵画、工芸品などの名品を一堂に紹介する。