日本現代美術私観：高橋龍太郎コレクション

高橋龍太郎コレクションは、精神科医の高橋龍太郎（1946〜）が1997年から本格的に始めた最大級の日本の現代美術コレクションで、現在3,500点を超えている。団塊の世代の始まりとして育った高橋は、現代美術の動向を受け手として内側から観察し、表現者とは異なるかたちでその重要な部分を体現してきた。1990年代から2000年代にかけての日本の自画像のような代表的な作品群だけでなく、東日本大震災以降に生まれた新たなコレクションの流れも時代の感覚の変化を映しだしたものとして紹介。初期から現在にいたるコレクションの変化を、ひとりのコレクターの「私観」の集大成としてたどる。