日本ガラス工芸の先達たち藤七、鑛三、そして潤四郎

郡山市 郡山市立美術館 TEL.024-956-2200

開催期間:2020年10月10日(土)~11月23日(月・祝)

陶芸などの他の工芸分野が「美術」として認められていく中でガラス工芸が産業製品から脱することができないでいた時期に、ガラスの芸術性に取り組んだ3人を紹介。岩田藤七(1893〜1980)は、1928年、ガラス工芸界で初めて帝展で特選に輝き、日本のガラス工芸界を牽引した。各務鑛三(1896〜1985)は「透明なクリスタルガラスこそがガラス工芸の王道」と信じ、クリスタルガラスのパイオニアと呼ばれている。郡山市出身の佐藤潤四郎(1907〜1988)は、先のふたりが芸術の域に高めたガラス工芸の本質を確かめつつ、芸術作品と日常の器の制作の間で悩み、やがて「用の美」にこだわる道を選んだ。