文京区 文化庁国立近現代建築資料館 TEL.03-3812-3401
開催期間:2024年8月9日(土)~10月27日(日)
建築家・堀口捨己(ほりぐち・すてみ、1895〜1984)は、国内最初の本格的近代建築運動とされる分離派建築会結成(1920年)に際して中心的役割を果たした。西欧の近代建築の動向をいち早く取り入れるとともに、国内の茶室や数寄屋建築に関する研究実績を残し、現代数寄屋建築を実践。今展は、2012年の開館以来日本の近現代を築いてきた建築家とその建築に関する資料を収集・公開してきた日本近現代建築資料館に、これまでいくつかに分かれて収蔵されていた堀口の資料が一括して収蔵されたことにより初めて可能となった堀口捨己の本格的な回顧展。学生時代から晩年にいたるまでの代表作品のオリジナル図面に加え、1920年代欧州視察時の写真、分離派建築会展資料、茶室や庭園の実測研究資料、原寸茶室模型等の展示を通じて、堀口の建築、思想、創造世界を総合的に紹介する。