山梨モダン 1912〜1945大正・昭和前期に華ひらいた山梨美術

甲府市 山梨県立美術館 TEL.055-228-3322

開催期間:2024年9月14日(土)~11月4日(月・振休)

大正時代の山梨の洋画壇では、県内初の洋画団体や岸田劉生に師事した土屋義郎(つちや・ぎろう、1900〜91)による赤蓼会(あかたでかい)が結成された。二科会初の女性会友となった埴原久和代(はにはら・くわよ、1878〜1936)など女性画家も輩出。米倉壽仁(よねくら・ひさひと、1905〜94)は独学でシュルレアリスムに取り組んだ。日本画では、水墨画の近藤浩一路(こんどう・こういちろ、1884〜1962)や新興大和絵の穴山勝堂(あなやま・しょうどう、1890〜1971)の活躍のほか、大河内夜江(おおこうち・やこう、1893〜1957)、望月春江(もちづき・しゅんこう、1893〜1979)、古屋正壽(ふるや・せいじゅ、1885〜1943)ら山梨出身画家による帝展連続特選が話題となった。今展では、大正から終戦期(1912〜45年)にかけての山梨ゆかりの芸術家たちの活動や当時の山梨の芸術的雰囲気を「山梨モダン」と呼び、関連する画家の作品や資料を併せて紹介する。