小田野直武と秋田蘭画世界に挑んだ7年

港区 サントリー美術館 TEL.03-3479-8600 

開催期間:2016年11月16日(水)~2017年1月9日(月・祝)

「秋田藩士が中心に描いた阿蘭陀風の絵画」ということから「秋田蘭画」と呼ばれる絵画の中心的な描き手であった小野田直武(1749〜1780)の画業を特集し、秋田蘭画の謎や魅力を探る東京では16年ぶりの展覧会。平賀源内(1728〜1779)の秋田藩来訪をきっかけとして江戸に上った直武は、源内のネットワークを通じて蘭学者に出会い、1774年『解体新書』の挿絵を担当。江戸に出て7年後に32歳で亡くなるまで、直武が目指した西洋と東洋の美を融合させた新たな表現は、第8代秋田藩主の佐竹曙山(1748〜1785)や角館城代の佐竹義躬(1749〜1800)らへも波及した。