奈良原一高 王国

千代田区 東京国立近代美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2014年11月18日(火)~2015年3月1日(日)

戦後に登場した世代を代表する写真家の一人として知られる奈良原一高(1931〜)の初期の代表作「王国」を紹介。1956 〜58年にかけて、北海道の修道院と和歌山の女性刑務所という、それぞれ外部と隔絶された空間に生きる人間存在を取材した作品は、1958年に個展(富士フォトサロン、東京および大阪)と雑誌グラビアページ(『中央公論』1958年9月号)で発表され、日本写真批評家協会賞新人賞を受賞するなど、奈良原の評価を確立した。
その後、1971年と1978年に異なる構成で写真集として刊行されたが、1978年版の写真集『王国—沈黙の園・壁の中—』(朝日ソノラマ・ソノラマ写真選書第9巻)の構成をほぼ踏襲する87点が、2010年、株式会社ニコンの寄贈により同館に収蔵された。今展では、この全87点をギャラリー4で展示する他、所蔵作品展「MOMATコレクション」の3階9室では1956年の初個展で発表した「人間の土地」シリーズより23点、2階11室ではニューヨーク滞在中の作品「ブロードウェイ」シリーズ(1973〜74年)より12点を展示している。