港区 国立新美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)
開催期間:2022年8月10日(水)~11月7日(月)
韓国生まれの李禹煥(リ・ウファン、1936〜)は、ソウル大学校美術大学東洋画科に入学した1956年の夏、横浜に住む叔父の病気見舞いのため来日し、叔父のすすめでそのまま日本に残った。日本大学文学部哲学科で、絵を続けながらリルケとハイデガーの研究をしていたが、哲学や文学の道を断念。1961年に卒業後も絵の制作は続けており、1967年には東京のサトウ画廊で初の個展を開催。1968年、美術評論家の中原佑介(1931〜2011)と石子順造(1928〜77)の選考による展覧会で、高松次郎(1936〜98)や関根伸夫(1942〜2019)の作品に出会い、大きな刺激を受けた李は、重ねられた鉄板とガラス板の上に石を置く、現在〈関係項〉と呼ばれる彫刻シリーズの最初の作品を発表した。今展では、初期作品から最新作までを、李自身による会場構成で展観。全体を彫刻と絵画の2つのセクションに分け、ほぼ制作年順(再制作作品は、当初の制作年)に展示し、これまでの活動の全貌を見せる東京では初めての大規模な回顧展となる。
兵庫県立美術館 2022年12月13日(火)〜2023年2月12日(日)
DOMANI・明日展 2022-23 2022年11月19日(土)〜2023年1月29日(日)