四國五郎展シベリア抑留から『おこりじぞう』まで

広島で生涯をかけて「反戦平和」を訴える表現活動を続けた画家・四國五郎（1924～2014）の回顧展。軍靴の奥に隠した豆日記と、それをもとに書き上げた絵入りの自伝『わが青春の記録』を紹介する「1.シベリア抑留体験」、帰国後、広島の惨状と弟の被曝死に衝撃を受け、詩人・峠三吉の誘いで参加した、言葉と絵による平和運動の作品を展示する「2.辻詩と『われらの詩』」、1955年に創設した「広島平和美術展」をはじめとするさまざまな活動を紹介する「3.平和のために」、絵本『おこりじぞう』（1979年）の表紙画・挿画などを展示する「4.絵本『おこりじぞう』など」の4章構成で、四國五郎の遺した幅広い表現とその意味を振り返る。