大阪市 大阪歴史博物館 06-6946-5728
開催期間:2015年10月31日(土)~12月13日(日)
江戸時代中期の大坂で、流行の中国絵画を学んだ「唐画師(からえし)」として人気を博していた二人の画家を紹介する。墨江武禅(すみのえぶぜん、1734〜1806)は、船頭を束ねる家に生まれ、初めは浮世絵師・月岡雪鼎に学び、美人画を描いていたが、次第に中国風の山水画を描くようになり、絵のほかにも刀装具などの金工や、鉢に石を据え植物や景物を配した占景盤(せんけいばん)など多彩な作品で高い評判を得ていた。林閬苑(はやしろうえん、生没年不詳、1770〜80年頃に活動)は、池大雅の弟子・福原五岳に学び、多くの中国絵画を見て多彩な作品を残している。今展では、二人の画業を辿るとともに、それぞれの師の作品や、同時代の大坂や京都で活躍した伊藤若冲、曽我蕭白らの作品もあわせ、一部展示替えをしながら約150点を展示する。