千変万化—革新期の古伊万里—

渋谷区 戸栗美術館 TEL.03-3465-0070

開催期間:2025年1月15日(水)~3月30日(日)

1640年代から60年代頃は、伊万里焼(いまりやき)の技術的な革新期にあたり、以降の磁器制作の基盤となる技術が整った。この頃登場する「古九谷(こくたに)様式」と呼ばれる初期の色絵様式を筆頭に、技と創意の豊かな作風が発現している、しかし、程なくして海外輸出が本格化すると、1670年代には輸出向けの色絵様式である「柿右衛門様式」が成立。技術革新期に登場した古九谷様式などに見られた作風の広がりは失われていった。今展では、17世紀中期頃の伊万里焼の絵付けや成形といった装飾技法に注目しながら、瞬く間に過ぎた革新期に生まれた創意溢れる古伊万里約80点を紹介する。